インプットと実践をひたすら繰り返し、顧客の信頼を勝ち取る。公門章弘税理士の成功事例
―現在は、どのような業務を主におこなっていらっしゃいますか?
元々税理士として独立開業し、15年間経営者としてやってきましたが、数年前に税理士事務所をM&Aで売却しました。現在は、M&A先の税理士事務所に所属はしながら、コンサルタントとして財務を中心としたコンサルティング業務を主におこなっています。
―LEGALBACKS(旧天才塾)に入会された時点で、年商は3千万を超えていたと伺いました。事務所が軌道に乗った後でご入会され、継続されている大きな理由はどこにあるのでしょうか?
佐賀という立地は強い競合がいないので、大きな事務所や他事業とアライアンスを組めばそれだけで優位性が保てるんです。特に開業したころはその傾向が強くありました。
ただ、私は早い段階から、税理士という枠を超えてコンサルティングができる人材になりたいと考えていました。そこで、コンサルタントとしても結果を出し続けている横須賀さんから学びたいと考えたのが、入会のきっかけです。
今は、経営者としての横須賀さんの姿を見続けることで、自分の経営やコンサルティングに生かしています。
顧問料を2倍にすることで、離脱率が激減
―コンサルティング業務の顧問契約の内容について、詳しく伺えますか?
これまでは、財務コンサルティングを中心におこなっていましたが、コロナの影響もあって顧客数は半数に減ってしまいました。財務コンサルでは資金繰りや資金調達のサポートもしていましたから、ある程度資金がストックできた段階で「予算が厳しいからちょっと休みたい」という声が相次いだんです。ただ、そんな中でも続けてくださった顧問先からは、財務以外の分野までコンサルティングを求められることが増えていきました。コロナという逆風の中で、経営基盤を安定させよう、コロナを逆に追い風にして飛躍しようという発想があったのだと思います。その先の意思決定の支援までお願いしたいというご要望でした。
そこで徐々に、財務以外にマーケティングなどを含めた経営全般のコンサルをする機会が増えていきました。経営者が考えているアイデアを現実として事業に興す手伝いをする役割です。
私は「ディスカッションパートナー」と呼んでいますが、経営者はとにかく相談できる人がいないので、壁打ち代わりに使っていただいています。
今取り組んでいることが正しいかどうかの検証をしたり、実際に私が動いたりもしています。そこまでしっかり入っていくためにはどうしても高額にせざるを得ません。財務コンサルは月額顧問料を10万円で設定していましたが、このメニューでは20万円という額を提示させていただいています。
―月額10万円の顧問契約から、20万円の顧問契約に切り替えた方もいらっしゃるとか。切替えられたことで、クライアントの方にどういった変化がありましたか?
20万円のメニューを始めてまだ半年くらいなので、数字として明らかな変化があるかというと、まだ見えてきてはいません。ただ、形として顕れてきていない変化としては、事業になるためのスピードアップが格段に速くなりました。意思決定のスピードが早まるから当然です。
必要な実務面は私が全て請け負いますし、先ほど言ったような検証もサポートできる。資金繰りや税務面も見れるということで、経営者が事業に集中できるようになりましたし、アイデアを形にするまでの試行錯誤の時間がぐっと減っているのは感じます。
何より、経営に深く関わる存在になることで、お客様の離脱の可能性が激減したのを感じます。財務コンサルから経営全般のコンサルを始めたことで、風向きが大きく変化しました。
―佐賀という立地で高難度業務を軌道に乗せることには、ご苦労もあったかと思います。集客はどのようにされているのでしょうか?
元々は、税務顧問のお客様からのスタートでした。税務だけではなく、経営についてのコンサルティングも支援できる旨は伝えていましたね。
私は今でも、これまでお世話になってきた顧問先に対しては税理士として関わり続けています。それで月次報告や決算報告などをする機会もあるのですが、その場でも方向性や課題を示したり目標設定をしたりするなど、単なる報告で終わるのではなくコンサルティング料をいただけるような内容になるように全力を出しています。
そこで価値をわかっていただければ、困った時に頼っていただけますし、「単なる税理士さんじゃないな」という評価を持っていただけます。そうなれば、自然に経営コンサルの紹介にもつながっていきますから。今では、税務顧問は別の先生というお客様もいます。
高額商品に適した「ブックマーケティング」という手法
Webマーケティングはストップしていますが、ブックマーケティングには比較的早い段階から取り組んでいます。財務や融資、資金繰りの専門家であることが私の強みなので、その部分を本にして世の中に出しているんです。
これまでに出したのは、「借金経営によろしく/キャッシュフロー経営によろしく」「キャッシュフローコーチによろしく」という本と、「稼ぐ脳の作り方」という3冊です。
「借金経営によろしく/キャッシュフロー経営によろしく」という本は、両面が表紙になっていてどちらからも読み進められるように作りました。「キャッシュフローコーチによろしく」は、キャッシュフローコーチの仲間5人と共著で出版しています。
「稼ぐ脳の作り方」は、私が週に1度発行しているメルマガの内容をまとめたものです。これまでの15年間、私が何を考えて経営してきたのかを書いています。ちなみに、もうすぐ「借金経営によろしく(仮)」という本も出版予定です。
これらの本はAmazonにも並べつつ、つながりのある金融機関や顧問先などにお配りしています。
―本を出版されて、周囲の反応は変わりましたか?
やっぱり違いますね。一目置かれるようになりました。思った以上にブランディングにつながっているなという印象です。
そもそものブックマーケティングの発端は、20年前に神田昌典さんが日本に持ってきた「ダイレクトレスポンスマーケティング」です。小冊子でいいから、まずはコンテンツを本という形にして配りまくる。このやり方で出版社から声がかかって大きく成功したのが本田健さんだと聞いています。
今は時代が変わってデジタルが主流になって、紙の本は売れなくなったといわれていますが、道具は変わってもやり方は変わりません。
高額商品は、Webマーケティングで簡単に成果が上がるものではありません。高額商品こそ、ブックマーケティングが適していると私は思っています。
これからブックマーケティングを始められるのなら、まずは小冊子を作って世に出してみるといいと思います。そして、それをFacebookやtwitterで発信するんです。書けない人は、ライターさんに間に入ってもらってもいいでしょう。とにかくコンテンツを生み出して発信することが大事ですね。
一流に触れ続けることで、自分のレベルを引き上げ続ける
―士業の業務をさらに高難度化させ、コンサルタントとして活躍していくにあたって、何から始めればよいでしょうか?
実践あるのみです。やってから考えるくらいでちょうどいいと思います。
私も、最初のころは実務に関することだけでなく、経営に関するあらゆる分野のことを学んでコンテンツを仕入れてきました。3年くらい大量にインプットする期間があって、そこから本格的に動き出したわけですが、その3年の間にもインプットしたことは実践し続けていました。
あとは、一流に触れ続けることも大切です。私も、名だたる人のところに学びにいっていました。週末は毎週、佐賀から東京に飛んでセミナーや講義を受け、月曜には佐賀に戻って税理士の仕事をするということをずっとやってきています。
一流の人が提供しているレベルを知ることで、「自分のスキルや考え方がそのくらいの水準に上がれば、勝負の土俵に乗れるな」と分かる。一流のレベルがベンチマークになるんです。
お金も相当使いましたが、そうやって学びながら、強みを確立してコンテンツに落とし込んでいけたことで、今の自分があるのは間違いありません。
―本日は、ありがとうございました。
■公門 章弘
経営コンサルタント、キャッシュフローコーチ®、税理士
1970年佐賀県佐賀市生まれ。佐賀大学大学院修了。
2004年、34歳のときに公門税理士事務所を設立し独立。
顧問先3件、スタッフ1名という、金なし・顧客なし・人脈なし、からのスタート。税理士事務所であるが民間企業に変わりないという視点で戦略戦術を考え、「自らが経営する事務所で実践し、成功しなければ経営の指導者にはなれない」という信念のもと、10年で顧問先200件、年商1億円まで業績を伸ばし、文字通り佐賀で地域一番のサービスを提供する事務所となった。
2011年、会社設立支援事業を開始、Webマーケティングで展開し圧倒的な成果を出す。この成果により事務所規模が2倍となる。
2013年、横須賀輝尚氏が主宰する経営天才塾の「1億円コンサルタント養成講座」で学び、コンサルティング、会員制ビジネスを始める。
2016年、キャッシュフローコーチ®に認定、和仁達也氏が主宰する日本キャッシュフローコーチ協会に所属。
2018年、高橋憲行氏が主宰する企画塾・JMICに加盟し、「くもん増販増客センター」を開設しマーケティング支援を開始。同年、『なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?』で有名なベストセラー作家であり資金繰りコンサルタントの小堺桂悦郎氏とパートナーコンサル契約を結び、中小企業へ資金繰り・資金調達の極意を伝える活動を始める。小堺氏が主宰する自転車操業クラブ株式会社の共同経営者のひとりである。
2019年、弁護士 菰田泰隆氏が主宰する「KOMODA LAW OFFICE」と経営統合。同年、弘乃舎株式会社を設立し代表取締役に就任。コンサルティング活動を本格的に始動。
2020年、小堺桂悦郎氏より「キャッシュフロー経営実践会」の名称を譲り受け、実践会の活動を再開させる。


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